みっちーの映画日記

私が観た映画の備忘録です!

「人生フルーツ」を観て、津端さんから本物の豊かさを学んだ

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監督:伏原健之

出演:津端修一、津端英子

ナレーション:樹木希林

みっちーの満足度:☆☆☆☆☆☆(☆5以上)

 

 

「人生フルーツ」の内容

 

舞台は愛知県春日井市高蔵寺ニュータウン。雑木林に囲まれた一軒の平屋。それは津端修一さんが建てた家である。

 

かつて日本住宅公団のエースだった修一さん。それまでの仕事をやめ、自ら手がけた高蔵寺ニュータウンに土地を買い、家を建て、雑木林を育てた。

 

敷地内では四季折々の野菜と果実が育てられている。修一さんは毎日せっせと作物を育て、英子さんは修一さんを手伝いながら、収穫されたものからごちそうをつくる、そんな毎日。

 

「人生フルーツ」はそんな津端夫婦の生活を取材したドキュメンタリー映画だ。

 

 

津端夫婦の生活

 

夫の修一さんは1925年生まれ、英子さんは1928年生まれ。映画の撮影時には90歳と87歳、3歳差の夫婦だ。

 

先に書いたように、自分が手がけた高蔵寺ニュータウンに土地を買い、ワンルームの平屋を建てた。敷地内には200坪のキッチンガーデンと30坪の雑木林がある。

 

200坪のキッチンガーデンには70種の野菜と50種の果実を育て、自分たちで食べるものをほとんどまかなうほぼ自給自足の生活を送る。

 

映画のナレーションで樹木希林さんが

風が吹けば、

枯葉が落ちる。

枯葉が落ちれば、

土が肥える。

土が肥えれば、

果実が実る。

こつこつ、ゆっくり。

人生、フルーツ。

と何度も述べていたが、このキッチンガーデンは落ち葉と野菜くずでつくった堆肥を使っていて、化学肥料は使わない。手作りで旬の野菜をいつも食べることができる。

 

家はワンルームの丸太小屋。約70坪の空間の中央が食べたりくつろぐ空間、その横にベッドがある。また、仕事をする空間もあるが、それぞれ壁で区切ることはしていない。

 

収穫した野菜や果物を英子さんが料理をし、そして二人で食べるシーンがたくさんあった。それがとても幸せそうに見える。

 

今や、コンビニにいけばできあがった食べ物がいつでも買えてしまう時代に、自分で作物を収穫し料理をして生きている津端夫妻の様子はとても新鮮だ。

 

豊かさとはなにか

 

津端夫妻を見ていて、本当の豊かさとは何なのかを深く考えさせられた。

 

この映画の中で、お金を使うシーンはほとんどない。バスに乗って街に向かい買い物をするシーンがあった。キッチンガーデンではできないものを買うためだ。お金を使うのは街に出るときくらい。

 

外に遊びに行くわけでもなく、おいしいごちそうを食べにいくわけでもない。だからお金もほとんど使わない。

 

だけど二人はとても豊かに見えた。毎日きまった同じような生活をしているのに、いきいきとしていて、とても幸せそうだった。

 

実は、ここに幸せの本質があるのではないか、そう思う。

 

「幸せになるにはいい大学に入り、いい会社に入って、そしてお金をたくさん稼ぐことだ」と思いがちである。

 

幸せの尺度がいい会社にいることであったり、年収であったりする。

 

でも、お金がたくさんあれば幸せだというのは、少しズレた考えのようだ。

 

なぜなら、本当の幸せは、持っているお金の量で決まるわけではないからだ。

(もちろんお金が大切なことはいうまでもない)

 

津端夫妻を見ていると、幸せとは心の豊かさだできまることがわかる。

 

津端さんたちは、日々、自分たちのやりたいこと、できることをこつこつとやっている。

 

そして自然の恩恵を受けている。

 

そんな生活を送っている二人の心はとても豊かそうだ。

 

二人の笑顔を見ているとまちがいなくそう思える。

 

私はこの映画を見終わったときに、なぜだか不思議な幸福感につつまれたが、きっと、修一さんと英子さんの幸せそうな姿を見て心がいっぱいになったからだろう。

 

 

最後に・・・

 

もちろん、私には津端さんたちのような生活はできない。おそらくこれからもスーパーの安いお弁当を買ったり、コンビニでお弁当を買ったりしてしまうだろう。

 

だが、自分なりにどうやったら豊かな心でいられるのか、どういう生活をしていけば心を豊かにしていけるだろうか、考えてみたくなった。

 

心の豊かさはお金では買えない。

 

豊かな心は自分で育てていくしかないのだ。

 

こつこつ、ゆっくり・・・と。