みっちーの映画日記

私が観た映画の備忘録です!

「熱帯魚」の感想:誘拐の話なのに笑えるシーンが多かった

f:id:motoshidaa:20191106153454j:image

熱帯魚

1997/4/5 日本初公開

監督:チェン・ユーシュン

出演:リン・ジャーホン、シー・チンルン、リン・チェンシェン、ウェン・イン

満足度:☆☆☆(☆3つ)

 

 

【あらすじ】

受験戦争にまったくなじめない夢見がちな台北のボンクラ少年。そんな少年をなりゆきで誘拐してしまった、超田舎な一家の、これまた一風変わった面々。誘拐報道がヒートアップする台北がまるで別世界のように、少年は連れ去られた南部の漁村で、白日夢のような不思議な時間を過ごし、そして謎めいた少女と遭遇する。はたして彼は、無事に(?)台北へ戻り、そして高校受験に間に合うことができるのだろうか。

(公式サイトより引用)

 

 

「熱帯魚」の感想

 

これから受験を控えている少年を誘拐してしたのだが、誘拐犯の親玉が死んでしまったため、子分がそのあとをつぐ話。

 

その子分は、突然あとを継ぐのだが、どうしていいかわからない。とりあえず子どもたちを監禁している場所から移動するのだが、やっぱり困ってしまう。

 

その挙句、自分の家族のところに連れていくのだ。

 

ところが、これがまたおもしろいことになっていく。

 

誘拐された子どもたちは、その家族にとてもやさしくもてなされ、まるで家族のように扱われる。

 

さらには受験生だと知られると誘拐犯は勉強まで教え始めたのだった。

 

ギャグ?って言いたくなるような感じだ。映画を観ている人たちからもクスクス笑いがけっこう聞こえてきた。

 

この映画は台湾映画なのだが、話を聞くと、日本以上に学歴社会らしい。だから受験熱は当然高い。日本ですらあんなに加熱した受験だというのにそれ以上というか・・・。

 

そんな場所だから、話題は「少年は無事か」よりも「少年は受験できるか」というふうに変わっていく。

 

ふつうは「無事か?」でしょ?

 

これは命よりも受験が大事だということのあらわれだよね。

 

おまけに、誘拐犯までもが、なんとか受験までには身代金をとって無事に受験をさせようと考えているところがまたおもしろい。誘拐犯たちも身代金の期限は入試の日なのだ。

 

本来ならば「子どもたちは無事なのか」というテーマでハラハラドキドキするような内容のはずなのに、どこか憎めない犯人のせいで、完全にコメディになっていた。

 

おまけに結末があれだからねー。

 

最後はどうなるんだろうと読めない展開の結末が、結局ああなったところがよかったなぁという感じだ。

 

実は、台湾映画はそんなに得意ではなく、この映画もパスしようと思っていた。いままでよかったなぁと思う台湾映画は「藍色夏恋」と「牯嶺街少年殺人事件」くらいだ。

 

まあ、台湾映画を語るほど量を観ていないということもあるが、これから台湾映画をもっと観たいなぁと思わせる映画だったのはまちがいない。

 

ホームページで監督のチェン・ユーシュンのことを読んでみると、「”台湾ニューシネマ”の系譜から、突如異端児のごとく出現した新人監督」という紹介があり、なかなかセンセーショナルな登場ぶりだったようだ。

 

ところが、この「熱帯魚」と次作の「ラブゴーゴー」を公開したあとは長い沈黙があったらしい。2013年には「祝宴!シェフ」を公開したようだが、まだ映画作りをしているのかな?

 

気になるところだね。

 

これから少し、チェン・ユ―シュン監督のことをおっかけてみようかな。